把握しておきたい葬儀の流れ
葬儀というのは、その地域ごとによって全く違う流れとなっていることが多いです。
元々がその土地の出身だというのなら問題ないのですが、社会に出て違う地方に住み移った場合など、
その出身地の流儀に従って執り行うのか、それとも移り住んだ土地の流儀で行うのか迷う所です。
例えばお通夜の後に親族にのみ食事を振る舞うことが多い西日本や関西圏と違い、関東地方では参列者全員に食事を振る舞うしきたりの所が多くあります。また納骨でも遺骨の一部ではなく全てを納骨したりと、葬儀に関する全てが違うのではないかと思える程、その地域ごとの差は大きいものです。
特に東京は色んな地域の出身者が集まっていますから、小さな流れ一つでも地元と違えば困惑する人もいるでしょう。
東京で葬儀を行う場合に知っておきたいこととして、重要になるのが葬儀会社との連携です。事前に自分の出身地とそこの流儀などを説明しておき、自分の地元の流れでいくのかどのような流れで葬儀を行うのかを決めておかなければなりません。
そうすれば葬儀会社の方からその旨の連絡なり表示なりを会場でしてくれますから、参列された方々が困惑することもありませんし、当日の式もスムーズに進めることが出来ます。その他にも知っておきたいこととして、その葬儀会場の多さ、豊富さがあります。自分達の親族など参列される人がどこから来るのかによっては駅や空港の近くを選ばなければなりませんが、宿泊施設の要不要によっても左右されますから、事前に式場のリサーチ模しておく必要があります。
何にせよスムーズに行うことを大前提として考えられるように努めましょう。
最近では”家族葬”を選択する人も…
従来は人が亡くなると広く関係者に知らせ、葬儀、告別式を行って多くの人で故人を見送る、という形が一般的でした。
また、立派な祭壇を設けて、盛大な葬儀を行うことが故人のためであり、遺された者の務めと考える人も少なからずいました。
このような葬儀の形やマナー、葬儀感が、特に東京などの都会では大きく変わってきています。
家族やごく親しい人だけで行う規模の小さな葬儀「家族葬」が増えているのです。
本来、通夜は遺族や近親者など故人と深いかかわりを持つ人たちが集まり、最後の別れを惜しみ、故人の霊を慰めるためのものでしたが、最近では一般の会葬者も昼間のお葬式ではなく、通夜に参列することが多くなり、遺族や近親者が弔問客の対応に追われ、ゆっくり故人とのお別れの時間を取ることができない状況になるケースもあります。
また、都市部での家族葬増加の背景には、核家族化や近所付合いの薄れなども関わっています。
家族葬といっても、その中身は多様です。
10人前後の身内だけでシンプルに行う例もあれば、従来のお葬式と変わらない費用をかけ、
貸切の会場で棺の周りを生花で飾り、故人の好んだ料理やお酒など用意してホームパーティーのような儀式を営むケースもあります。費用をかけない小規模なお葬式として、ここ数年注目されているのが「1日葬」(ワンデーセレモニー)です。
お葬式を1日で済ませます。1日といっても、法律で24時間たたないと火葬できませんので、亡くなった当日は近親者で故人との別れの時間を過ごし、葬儀、火葬を行う流れになっています。
生前整理は済んでますか?
悲しみに暮れる間もなく、親族間の争いへ!となって故人も浮かばれません。ベストは当人がまだご健在なうちに少しづつ生前整理を進めることです。最近はネット通販や、百貨店などでエンディングノートが購入できたり、”終活”という言葉が生まれるほど生前整理に対する意識が広まってきましたが、まだまだそういった生前整理を行っていない人が多いのも事実です。
生前整理を行っている業者もあるので、悩んだら問い合わせしてみましょう。